田舎暮らしを始めるには、いくつかの重要なポイントがあります。これらの要件を満たせるか、自分で解決することが可能かどうかを検討して、物件選びの参考にしてみてください。
◆車が必須になる
ほとんど全ての田舎物件において、車の免許とマイカーは必須と考えていいでしょう。バス停や駅が近い物件も皆無というわけではありませんが、都会ほど本数がないために頼れません。周りが自然にあふれているということは、店などもほとんどないということです。スーパーなどの日用品の買い出し、コンビニにいくのにも車が必要になる覚悟はしておきましょう。
日用品は通販などが利用できても、どうしても急な買い物は必要になりますので、まずは車の免許とマイカー、車の維持費についてはしっかり考えておく必要があります。
◆周辺環境を確認する
車の有無もそうですが、周辺環境がどの程度のものなのか確認する必要があるでしょう。たとえばまだ子供が小さいのなら、学校へのルートは必ず確認しなければなりません。小中学校まではスクールバスが運用されている可能性がありますが、高校生になると通学は大変になるかもしれません。
ケガや病気をした時、病院に行くにはどれくらいかかるのか、役所や郵便局などまではどれくらいか……といった生活に関することはもちろんですが、家の設備なども確認しましょう。就農するつもりなら農地がついているか、近場で農地を購入・賃貸できるかを考えなければなりませんし、海辺の長めのいい場所に住みたかったのに、眺めがいまいちだったりするとがっかりですよね。
◆季節によって住み心地は変わる
田舎の自然環境は、四季のうつろいがつぶさに感じられてとても良いものですが、都会にはない厳しさもあります。高原などの山間は夏場は涼しく快適ですが、冬は非常に冷え込みます。海沿いも冬場は潮風が身に応えます。雪が降っても、除雪などは自分で行わなければなりません。下手をすると、公道に出るまでの道を延々と自分たちで除雪・整備しなければならないかもしれません。そういったリスクに対処できるかどうかも、田舎暮らしでは重要になります。
◆ご近所づきあいが必要になる
田舎なら誰にも会わずに暮らしていけるかといえば、そんなことはありません。むしろ、都会よりも田舎の方が、密接なご近所づきあいが必要になります。田舎はご近所の付き合いで自治体を維持しています。人付き合いが好きな方の方が向いています。何事も助け合いの精神で、地域のイベントにも積極的に参加すべきでしょう。特に、農業やお店などを始めることを考えている方は、農業指導などがうけられるか、観光事業はどうなっているかなどをあらかじめチェックしておくと良いでしょう。